安全

アウトドアの危険な生物 親の視点で考えた!基本の9選

こんな方におすすめ

  • 子供を自然で遊ばせたいが、少しでも危険を回避したい。
  • 子供のために、最低限の自然の危険を知りたい。

子供の安全を守るのは親の役目ですが、気になり出すとキリがないのも事実です。

私も調べているうちに、自然遊びは子供にはリスクが高すぎる?のではないかと悩むことがありました。

そのぐらい自然は危険が多いのです。

ここでは、親子で自然の中に遊びに行くときに、

最低限押さえておいたほうがいい生き物の危険

ご紹介いたします。

【クマ】(ツキノワグマ)

まずは、意外な「大きさ」について

頭胴長(頭の先からお尻まで)は110~130センチ、体重はオスが80キロ程度、メスが50キロ程度です。個体差や季節の変動が大きく、小さい場合は約40キロ、最大で約130キロになります。(引用:WWFjapa「日本に生息する2種のクマ」より)

ココがポイント

人間の「小学生低学年」程度の大きさ

このことは、博物館で剥製を見たから感じることができたのであって、

写真や文章ではピンと来ませんでした。

博物館のような施設の重要性を再認識すると同時に、

正確な知識がないことのリスクも感じました。

 

例えば、実際にクマと遭遇した際に

  • もっと大きいと思って子熊と勘違いして近寄ったり...
  • 親熊が周囲にいるかもしれないと注意が散漫になって危険な思いをしたり…

子供を危険から守るためには、正確な情報が重要。

分布図

ツキノワグマ(左):ヒグマ(右)

分布図からもわかる通り、「ヒグマ」は北海道にしか生息しておりません。それ以外に生息しているのは「ツキノワグマ」です。

 

対策

遭遇した場合の有効な安全策がないために、遭遇をしないための予防策が最重要です!

予防①:出かける前にしっかりチェック!

クマの出没情報をネットやSNSでチェックする。

これは非常に重要です!

これから行こうと思っている場所に、最近クマが出没しているか過去に出没したことがあるかを確認してから行かれた方がいいと思います。

調べ方

  • 市区町村のホームページ:熊の出没情報を出している場合もあるのでチェックをする。
  • 専用のサイト:私が愛用させていただいているサイトは、クマ出没情報ブログです。
  • ツイッター:「熊」「熊出没」などと検索すると、最近の目撃情報が投稿されていれば出てきます。

 

予防②:こちらの存在を熊に知らせる。

「熊鈴」を付ける。ラジオの音を流しながら歩く。など、音を鳴らす。

遭遇してしまったら

「遠距離で遭遇」→ 気づかれないように静かに離れる

「近距離で遭遇」→ 視線を離さずにゆっくり後退する。  

ココに注意

  • 走って逃げる(クマは逃げるものを追いかける習性あり逆効果
  • 死んだふり(もてあそばれます)
  • 木に登る(クマは木登りが大得意という理由ですので木に登っても追いかけてきます。ただし人間側のポジションや武器次第では地面で戦うよりは優勢に立ち向かえるかも)

 

逃げ切れなかったら

こうなったら、もうどうしようもありません!子供を守るために戦うしかありません

  • クマ撃退スプレーを使う。

  • 登山用ストックで刺す

ココがポイント

親子で予行練習

親だけがわかっていても、熊と出会った瞬間子供が全力疾走で逃げたのでは、なんの意味もありません!

遭遇した時にはどうすればいいのか、子供と一緒に練習をしておくことをオススメします!

次のページは、「ハチ」です。

 

 

【スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ】

予防策

まずは、不用意にハチを寄せ付けないことが重要です。

そのためには、以下のことに気をつけましょう。

  • 黒い格好はしない。
  • 甘い香りのする洗剤や柔軟剤、整髪料や香水に引かれて飛んで来るので、強い匂いがつくものは避ける。

実話

大学時代、夏合宿中に外のベンチに置いてあった飲みかけの缶ジュースを飲もうとした先輩が唇を刺されました。甘い香りに引かれて中にハチが入ってたんですね。

 

刺されたら!!

引用:蜂の巣駆除出張専門館

ミツバチのみ針が残っているので抜く。

ココがダメ

針には毒袋がついており、その袋をつまむと中の毒を押し出してしまうので、押し出さないように抜く

ピンセットで針の根元をつまんで抜くか、クレジットカードを肌に沿わせてスライドさせることで、抜く。

※上の写真は非常にわかりやすかったサイトから引用させていただいたものです。非常にわかりやすいので是非参考にして下さい。蜂の巣駆除出張専門館

 

【ミツバチ以外はここからスタート】

②ポイズンリムーバーで毒素を出す。

③水で洗い流す。(蜂の毒は水溶性なので水に溶けやすい)

③ステロイド系抗ヒスタミン剤を塗る

ココがダメ

毒を口で吸う(口腔内の傷口から毒が入ってしまうので、してはいけない)

ショック症状が現れたら

2度目に刺された場合は、アナフィラキシーでショック死を起こす可能性があります。(初めてでもショックが起こる場合があります)

 ショック症状

シビレ、めまい、けいれん、じんましん、呼吸困難、意識障害、など

上記のような症状が現れたら、早急に救急車を呼んでください!

ココがポイント

電話口で症状を伝えることで、救急車が来るまでの間に行う対処法を教えてくれます

【カ・ヤブ蚊】(吸血して毒素注入)

ヒトスジシマカ

予防

・蚊取り線香を焚く

・虫除けスプレーを肌にかける。

刺されたら!!

  1. ポイズンリムーバーで毒素を出す
  2. ステロイド系抗ヒスタミン剤を塗る。

【ブユ(ブヨ・ブト)】(吸血して毒素注入する)

見分け方

3-5mmでハチとハエとアブの合いの子のようで非常に見分けづらいが、吸血箇所から小出血があるのでその時点でブユと判明する。

刺されたら!!

  1. ポイズンリムーバーで毒素を出す
  2. ステロイド系抗ヒスタミン剤を塗る

次は、ヘビの危険についてです。

 

【マムシ】いわゆる毒ヘビ!

マムシ

見分け方

  1. 頭の形が三角
  2. 中央に点のある銭形模様
  3. 瞳孔(どうこう)が縦長

予防

  • 登山靴や長靴などの厚手の靴を履く

しかし、子供の長靴は、短いものばかり

茂みなど危険性の高い場所に入る場合は、ふくらはぎまである長靴を履かせたほうがいいと思います。

我が家の長靴

咬まれたら!!

  1. 咬んだ蛇が離れないときは、逆に顔を押し付けてると口が広がる。
  2. ポイズンリムーバーで毒素を出す。
  3. 患部を洗う。
  4. 走ってでも病院へ行く。

以前は、動くと毒が全身に回ってしまい危険なのでなるべく動かさないほうがいいと言われていましたが、現在は少しでも早く受診する方が重篤化を防げるとの統計が出ています。

【ヤマカガシ】(我が家も遭遇!)

実際に会ったヤマカガシ

見分け方

  • 赤と黒の模様

予防

  • カエルを食べるので川辺にいることが多いので注意する。
  • 登山靴や長靴などの厚手の靴を履く。

咬まれたら!!

毒牙は「奥歯」

ヤマカガシの毒牙は「奥歯」なので、浅く咬まれた場合は問題ない。

ただし、咬まれてないと思っても実は毒が体内に入っている場合があり、数日から10日後に皮下出血などの症状が出て来る場合がある。

触っても危険!!

首の後ろからも毒が出る

強く握ったりすると飛散することもあり、目に入ったら失明の危険性もある。

とにかく、蛇に噛まれた場合は、どんな蛇だったか特徴を覚えて(可能であれば写真をとって)以下に連絡すると相談に乗ってくれるそうです。

(一財)日本蛇族学術研究所 群馬県太田市藪塚町3318 Tel:0277-78-5193

【ヤマビル】

我が家の周辺には「鹿やイノシシ」などの中型の動物がいないので、ヒルはいないそうです。そんな情報一つでも子育てには安心材料になりますね。

予防

ヒル忌避剤を足元周辺にかける。

 

このジャンルでは絶大な知名度がある商品ですね。

吸着していたら!!

  1. ヒルに向かって上記のスプレーか、虫よけスプレーをかけると外れてくれる。
  2. ポイズンリムーバーで毒素を出す。
  3. 傷口を洗う。
  4. 血がなかなか止まらないので大きめの絆創膏などを当てる。

【クラゲ】

①触手などがついているならば、落ち着いてゆっくりはがしてください。素手で触るとそこも刺されてしまいます。器具やタオルや手袋のようなものを介して触るようにしてください。
②擦ってはいけません毒針をなすりつけているのと同じです。
③患部を海水で洗い流します。真水の場合は余計刺激してしまい毒針がさらに出てしまうからです。
④酢をかける、温める、冷やすは何に刺されたかによって変わるのでここではお伝えしません。
⑤ステロイドか抗ヒスタミンが含まれている軟膏塗布。
⑥病院に受診

 

【カツオノエボシ】

Wikipediaより

個体の特徴

  • ガスを貯めたウキを持っている為、水中ではなく海面に浮いています。普段はずっと沖合にいますが、沖からの強い風が吹いている日に流されてきます。
  • 個体の大きさは10cmぐらいですが、触手が「10m」もあるので個体に気付く前に触手に触れて刺されてしまいます。
  • 発生の時期は、春から初夏が多い。

予防

  • 海から陸に向かっての強い風が長く吹いているときに沖から流されて来るため、海面や砂浜を確認する。
  • ライフガードなどを着て、肌露出を減らす。

刺されたら!!

ハチど同様に2度目に刺された場合はアナフィラキシーを起してショック死する可能性があります。

おすすめ書籍

他の本に比べて、対処法が非常に!非常に!「具体的」

 

この二冊は、親の疑問に的確に答えてくれます。

サイズもこの通り、持ち運びにも便利です。

最後まで読んでいただき有り難うございました。

他にも「子供最優先のアウトドア」について有益な情報をどんどん記事にしていますので、良かったら読んでください!

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