
検温が正しくできないと一大事に!
今年、小学校2年生の娘がインフルエンザになりました。
最初の症状は、「咳」でした。
インフルエンザの時期ではありましたが、インフルエンザの最大の症状である「発熱」がないので、「普通の風邪」として対応していました。
しかし、検温をしている娘の姿を見て「ハッ」となりました。
パジャマの首から体温計を入れて数値が上がるのを見ていました。(ちゃんと測れていないのでは?)
案の定、私が測り直してみると、「38,0℃」!
要は、正確に測れていなかっただけだったのです。
子供に任せっきりではダメ!
小学校に入るあたりから、なんでも自分でやりたがるようになってきて、検温もその一つでした。
検温は、服の中で行う作業にて、外からしっかり確認することができないため、子供任せになってしまいます。言葉で「脇の下にしっかり挟んでね」と再三言っていたにも関わらず、結果的にはその言葉では正確に伝わってはいなかったということでした。
そもそも、正しい検温の方法とは?
私は以前、医療系の職場で親しい看護師さんから教えてもらった方法で検温を行なっていました。
その説明は以下のうような内容でした。
「体温計の先の銀色の部分の中でも、一番先端の部分が正確に体温を感知することができる。だから、脇の下に先端をしっかり押し当てると良い」
というものでした。

今回のことがあって、この方法が本当に正しいのかを確認するために「体温計の取扱説明書」や「体温計メーカーのサイト」を片っ端から調べました。
[検証1]感温部の構造
感温部とは、「測温部」「サーミスタ」など名称は様々ですが、とにかく先端の銀色の部分もしくは、その内部のセンサーの名称です。

ちなみに、タイプは様々ですが、このようなものが銀色内部に入っているセンサーです。
しかし、このセンサーの構造を調べても、「先端」の感度が一番正確かどうか証明する根拠となる情報は見つかりませんでした。
[検証2]体温計メーカー推奨の正しい検温の方法
では、体温計メーカーさんが推奨する検温の方法に「先端の感度が正確」という内容が、どこかに書かれているかもしれないと思い、

そこには、とてもわかりやすく検温の方法がイラスト付きで説明されていました。(以下参照)
①わきの中心にあてる
②体温計を下から少し押し上げるようにして、わきをしっかりしめる。
とてもわかりやすいのですが、どこにも「先端感度正確」とは書いてありませんでした、、、。
しかし、この説明は非常にわかりやすいので、ぜひ参考にしていただきたいと思います!
意外と少ない体温計を正しく使えている人
色々調べているうちに、興味深い資料を見つけました。
TERUMOさんが実施した「検温法の調査」の結果が意外な結果だったのです。
正しい方法で検温できている人は、全体の「3割」だけだったのです。
それだけ、多くの人が正確な検温ができていないということと同時に、
検温の方法を伝えることが難しいということにもつながるのではないでしょうか。
【まとめ】子供にわかりやすい検温の説明方法
ここまで、色々調べても、あの看護師さんが説明してくれた「先端の感度が正確」という内容の文面はどこにも出てきませんでした。
しかし、この説明ってある意味正しいのではないかと思ったのです。
検温の仕方を見ると脇の中心部に先端をしっかり押し当てると解説されています。
ですので、
ココがポイント
「体温計は銀色部分の側面ではなく先端で測る」
と言うあの看護師さんの説明は、
正確な検温を一番わかりやすく説明できる魔法の言葉ではないのかという結論に至りました。
特に子供は何度説明してもわからない生き物です。
ぜひこの説明を子供にしてみてください。きっと正確な検温ができるようになると思います。
この方法で、少しでも多くの子供が正確に検温できることで、具合が早く良くなることを願っています。
【おまけ】体温計の先端を押し当てるのは痛がる
正確に測りたい一心で体温計の先端を脇に押し付けると、だいたい子供は痛がります。
そんな時にはこの体温計がオススメです。