
海や川での事故がニュースで取り上げられるたびに「もし我が子だったら」と思うとゾッとしますよね?
そんな中で、親として、「おぼれない技術」や、「離岸流などの知識」や、「ライフジャケットなどの道具」に目がいきがちですが、実はもっと重要なことがあるということに、このイベントに参加して気づきました。
さっそく、そのイベントをご紹介いたします。
今回参加したのは、地元の海水浴場で行われた、
「ライフセーバーと遊ぼう〜海の安全教室〜」です。
参加しようと思ったきっかけ
実は、このイベントを申し込む一週間前、家族で行った海水浴で、
目と鼻の先で、溺れている他人の子供に遭遇してしまったのです!!
たまたま近くにいて、大人なら足のつく場所だったので、
泳げない私でも、難なく助けられましたが、
何かが少しでも変わっていたら、どうなっていたかわかりません。
そんな衝撃的な出来事に会ったので、
海の事故は、いつでも身近に起こり得ること
なんだと、考えが変わりました!
さらに、自分の娘も、親とではなく友達だけで海に行く年齢になってきたため、
子供自身にも、「シッカリ海の危険を知り、事故に遭わないためにどうしたらいいのか」を学んでほしかったからです。
会場
今回の会場は、神奈川県三浦郡葉山町にある「一色海岸」です。
葉山の御用邸の裏にある、比較的きれいな海水浴場です。
スケジュール
夏休み真っ最中の日曜日に開催しました。当日のイベントの内容を時系列にお伝えします。
受付
まずは、受付。
参加者は、全部で25人ほどで、年齢層は3〜8歳くらいでした。
腕に名札をつけて、ビブスが配られました。
この日は、日差しも強く「帽子・ラッシュガード・マリンシューズ・日焼け止め」は必須でした。
ちなみに、料金は「無料」です。
熱中症対策
熱中症予防に、水分の用意と、こまめに休憩を挟んでくれました。
ライフセーバーさんの自己紹介
子供にわかりやすくニックネームで自己紹介をしてくれました。
リーダーさんのニックネームは「からあげ」という女性ライフセーバーさんでした。
からあげが大好きだからだそうです♪
ライフセーバーさんは、帽子をかぶっている時は「仕事中」を意味しているとのことで、
これからみんなで遊ぶ時間なので「帽子を脱ぎまーす」と脱いでくれました。
準備体操
輪になって、準備体操です。
遊んじゃおう!
早速遊びの時間ですが、「猛獣狩り」という遊びをご存知知ですか?
保育園や幼稚園でやる遊びです。
この遊びで、子供達の緊張がほぐれて、仲良くなってきました。
海へ入ります
体も心もほぐれたところで、やっと海へ入ります!
さここでは主に以下の二つのことを教わりました。
足元が水で見えない時の安全な歩き方
むやみに進むのではなく、足で探りながら進む方法を教えてくれました。
波に背中向けない
突然の波に襲われて怪我をしないように、常に波を見ながら遊泳することが大切ということを教わりました。
ビーチ・フラッグス体験
ライフセーバーさんが、走力や反射神経を鍛えるために日々の訓練で行われている「ビーチ・フラッグス」というスポーツを体験させていただきました。
フラッグを置く周辺は、石をしっかりどけて子供が飛び込んでも怪我をしないように配慮されていました。
パトロールキャップ
ライフセーバーさんがかぶっているパトロールキャップという帽子もかぶらせくれました。
どこにいても目立ち、危険を表すデザインになっています。
確かに、目立ちますね〜!
海の安全を守るための設備を解説
海の状態をあらわす旗
こんな旗を海水浴場で見かけたことはありますか?
私は正直、その存在自体全く知りませんでした。
この旗は、今の海の状態を「青・黄・赤」で知らせる旗です。
今回は「黄色」ですので「海が危険な状態。遊泳には十分注意してください」という意味です。
ちなみにこの日は、台風が近づいていたため、かなりの高波が襲ってきていました。
※「赤」は「遊泳禁止」です。
救護所・監視所
基本、看護師が常駐し、ケガの処置や病人の看護を行ったり、危険喚起のためのアナウンスなどをする建物です。
看護師さんがいるのは、大変心強いですね!
レスキューボード
複数の救助には、レスキューボードというサーフボードのようなものが使われます。
大人が10人つかまっても沈まない、子供だったら10人乗ることができるそうです。
レスキューチューブ
一人の救助には、このレスキューチューブという細長いスポンジのようなものを使います。
大人が二人までならつかまっても沈まないようにできているそうです。
救助デモンストレーション
待ちに待った、実際に救助する様子を間近で見学することができました。
表彰
最後の参加者全員に「修了証」が手渡されました。
立派な修了証で娘も喜んでいました!

記念に、お世話になった「からあげ」さんと一緒に、写真を撮らせていただきました!
残念、、、
本来だったら、もう少し海に入るメニューがあったそうなのですが、今回は海がかなり荒れていたため、安全を考慮して縮小されてしまったとのこと。
天候が良ければ、もっともっと内容が充実していたと思うと、もう一回参加したいと思いました。
個人的に気になったことを調査
このイベントに参加して、個人的に気になったことを更に調べてまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
ライフセーバーがいる海水浴場はどこ?
神奈川県内であれば、以下の海水浴場にライフセーバーが常駐しています。
横浜海の公園海水浴場(横浜市)
三浦海岸海水浴場(三浦市)
長者ヶ崎・大浜海水浴場(葉山町)
一色海水浴場(葉山町)
森戸海水浴場(葉山町)
材木座海水浴場(鎌倉市)
由比ヶ浜海水浴場(鎌倉市)
腰越海水浴場(鎌倉市)
七里ガ浜海岸(鎌倉市)
東浜海水浴場(藤沢市)
西浜海水浴場(藤沢市)
鵠沼海岸(藤沢市)
辻堂海水浴場(藤沢市)
茅ケ崎ヘッドランド(茅ケ崎市)
サザンビーチちがさき海水浴場(茅ケ崎市)
湘南ひらつかビーチパーク(平塚市)
大磯海水浴場(大磯町)
湯河原海水浴場(湯河原町)
また、全国版は以下のサイトを参考にしていただければと思います。
公益財団法人 日本ライフセービング協会の発行資格を有した認定ライフセーバーがいる海水浴場
離岸流とは
夏の海水浴シーズンには、必ずと言っていいほどメディアでよく取りざたされるのが、「離岸流」ですが、
私は以下のような疑問を持ちました。
- 常にそこにあるのか?
- 突然発生するのか?
- どのような条件が揃うとできるのか? など
つまり、離岸流に対しての予防策が何かないのか、ということです。
もしあるのであれば、ぜひ娘に伝えておきたいと思ったのです。
調査結果
様々な情報からわかったことをお伝えします。
どこにできるの?
- 決まった場所に発生するとは限らない。
- 発生しやすい地形もあることはあるが、わかりづらい。
- 素人が海を見ても、今どこに離岸流があるのかわかりづらい。
では、どうする?
離岸流を知る:
- 海岸では「岸に向かう流れ」「岸に平行する流れ」「沖に向かう流れ」が入り乱れている。
- 離岸流の幅は、10〜30m。
離岸流に乗らないために:
自分の位置をいつも確認して、今いる場所はどの流れなのかを気にする。
離岸流に乗ってしまったら:
離岸流に逆らって岸に向かっても、流れが強くて進まないので、岸に並行して進み離岸流から抜け出す。
このイベントに参加して
当初、親としてこのイベントに期待していたことは、ズバリ「具体的な安全対策」でした。
わかりやすく言えば、「子供が安全に海で遊べる方法」です。
しかし、今回の内容は正直言って「ライフセーバー体験」の色が濃い内容でした。
これを、どうとらえるかですが、、、、
私個人的には、結果的に非常に良かったというのが率直な感想です。
ライフセーバーという海の安全を守っている人がいることを知り、
「人の命を救う」という素晴らしい仕事を、真剣にしている人たちを身近に感じることができたことで、
「安全について何も考えず、悪ふざけして、いい気になって、その結果おぼれて、人に迷惑かけるようなことは絶対にやめよう!」
という気持ちに娘がなってくれたからです。
まとめ
我が子が、海で危険な目に遭わないためには、
いくら泳げても、離岸流などを知っていても、高級なライフジャケットを持っていても、それだけでは不十分。
子供自身の「安全に対する意識」が向上することが大切
だと感じました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
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